「日本人がまた変なもの作ってる…」世界中で大ウケの工作家・乙幡啓子さん
https://irorio.jp/kamiiiijo/20170702/405688/



「子供たちって、意外に創作を苦手に思っている?」

と思う時があります。
ブロックのロボット教室で、こんな子供たちを見かけます。

   1.一通りテキスト通りに終わらせてから、アイディアのおもむくままに
     パーツを追加していく生徒
   2.一通りテキストを終わらせたら、おもむろにすべて分解して自分が
     作りたい形にしていく生徒
   3.途中からテキスト通りではなく、自分の思い通りに作りたい生徒
   4.最初から自分の作りたいものだけをつくりたい生徒
   5.テキスト通りにやりたい生徒
   6.テキストに書いていない改造、特に写真がなくて基本アイディアだけ
     書かれているのでは何もできない生徒

個性というか、多様性で「うわーっ」となります。

同じ言葉がけでは全員が受け取ることばにはなりません。
一方で、「最低限のこととして、テキスト通りに作って、書き込みをして、写真を撮ったらあとは何をしてもOK」では、教育に責任を持っているとはいえません。
とは言っても、生徒はあまりに多様だし、関わる生徒の数が多くなると、そうせざるを得ません。

ただし、「3」「4」は、

   「テキストの文章や表現を理解できないから、ごまかすために、
    自分ができることを "したい" と主張している」

という面もあるので、観察・観察が必要です。

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それで、「創作」の話。

「創作」をしているのは、上の例の「1〜4」の生徒です。

できない生徒に「創作しろ」と命令したところで固まって立ち尽くすばかりです。

おそらく、頭や心や考え方や身体などいろんなところが固まっているので、ほぐしてあげたいなあ、と思うのです。

そういう子供は、授業の時間内で「できている子供」を見たら、比較してさらに固まってしまいます。

「創作」は、「授業時間内だけでない」と伝えるだけでも元気づけられます。

そこで、リンク先の記事です。

記事の主人公の乙幡啓子さんは記事通りの人です。


> 唯一無二のアイデアを生み出す乙幡さんの「ものづくりの心得」を伺いました。
> 乙幡さん アイデアは考えに考えて出てくるものです。お風呂に入っている時や電車に乗っている時に、ぱっと閃く時もありますが、それも頭の片隅で常に作品のことを考えているからです。
 (上記リンクより引用)


創作し続けている人も、結局はこういうことです。
「好きなこと」「やると決めたこと」は、ずっと考えるのです。

学校の授業やロボット教室は時間の制限がありますが、
もともと「創作」には時間制限はありませんし、
誰かと比較されることもありません。
正解もありません。
商売として比較されたとしても、「それを好きな人」から好かれたらいいだけです。

「創作」は、筋肉トレーニングと一緒で、
やればやっただけ力がついてきます。
できるようになるし、レベルが上がってくるものです。

そうそう。
「創作」は、絵、ブロックなど造形物だけではなく、
ゲームのルール、遊び、友達作り、
音楽、歌詞、メロディ、演奏、文章、ことば、
一日の過ごし方、勉強の仕方など
ありとあらゆるものが対象です。
すべて新しいものを創作しないといけないのではなく、
本に書いていたことのアレンジ法も創作です。


子供たちが創作し続けられるように、どんなサポートをすればよいでしょうか?