【補足追加】子供からも親からも不評だった小学校5,6年時の担任・Y先生の指導方法が「時間差」で素晴らしい教育結果を出した、というお話
https://togetter.com/li/1129454
 より

まずは、リンク先に書かれていたことを整理します。
この先生は、下記のことをされていました。

1) 毎日10分間のミニテスト ⇒ 毎日採点
2) 定期テスト前に子ども自身に目標と計画を立てるよう指導
3) 子供一人一人が作った計画表をチェックし、実行するように個別に指導
4) 最初の確認は親などに任せ、親がどう確認したかを含めて、計画の進み方を個別に見てた
5) 計画表の確認欄に親が印を入れる
6) 親子面談が多いし長い

この中の2〜5は、「子供は計画を立てて実行する。親や先生は同伴する」です。

計画を立てるのは大事です。
だって、子供は手当たり次第に、
指示された宿題の範囲だけ、
最低限形だけでも整うようにやろうとします。

(これは子供だけのことじゃなく、
 社会人でも、同じやり方をしている人はいそうですね。)

でも、実力がつく勉強は、
   ・自分で範囲を把握する。
   ・自分で目標を決める。
   ・確実に決めたことを実行する。
   ・実行したことを確認する仕組みをつくる。
   ・実行できなかったら、次回の改善策を考える。
   ・勉強したことの結果をテストで確認する。

この繰り返しです。
本来は、学校であれば1単元、1か月、1学期、1年、受験まで、
それぞれのゴールがあるでしょうから、
それごとの期間ごとの「目標」を立てる必要があります。

勘違いしちゃいけないのは、
学校の教科書の進行がすべてではなく、
受験がすべてでもなく、
「自分が興味あること」
「今自分が資格試験などのための身につけなきゃいけないこと」
にどのように取り組むか、
その能力を身につけることが第一ということです。

「勉強する力」
「自分の関心事を実現する力」
「生きる力」

これらは、『スキル』です。
トレーニングで身につけられることです。

けれど、目の前の課題を済ませることにしか目に行かず、
それをとにかく終わらせようとして、
終わったら落ち着いて計画を立て直すかというとそういうことはなく遊んでしまいます。

自分に合った勉強の仕方、学び方
   ・・・・目標そのもの、目標の設定の仕方、計画の立て方

本来学校の勉強は「基礎学力をつける」という目標と同時に、
これらを身につけるためにあります。

逆に、「学力をつける」ことが優先されて学び方が後回しになって、
「学力をつけられない」という事態になります。

滋賀県発祥のことばに

   「急がば回れ」

がありますが、「勉強法を身につけさせる」ことが、結局目標に早く確実に到達するのです。
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この時、何が大切でしょうか?

「実力がつく勉強法」の一覧を紙に書いて、子供の前に貼ればよいでしょうか?

それでうまくいけば、簡単ですがそうはいきません。

子供の前に貼るとしたら、

   「子供がわくわくして取り組みたくなる、自分で決めた目標」

です。
親や先生として、そんなのわかんないですか?
当然です。

   「子供が自ら見つけて、ことばにする」

ことからはじまります。
リンク先の先生の例だと、子供も面倒くさいと思っていたようなので、
「わくわく」はしていませんね。
だとしたら、

   「子供がいろいろ考え合わせて判断して決めた、自分の目標」

を立てたらいいのです。
これは、先に書いたように『スキル(技術)』です。
スキルは、誰にでもだいたい共通で、
練習したら上手になれる
ものです。

スキルの上達も、「目標」にできるのであればしたらいいですが、
人は面倒くさがりです。わりかしみんな忙しいものです。
よほど自分に利点があって、身につけられると思わないと、
スキルの上達目標など決めません。
そして、スキル上達のための練習などしません。

だから、子供であればなおさら、もしくは、子供であっても大人であっても、
「強制的に練習させられる機会」
が必要です。

練習ですから、1回きりではダメで、繰り返し行う必要があります。
成果がすぐに出れば、その仕組みに気づいた人が自主的に始めるかもしれません。
成果が出ても、出なくても、
「スキルを身につける」
ためには、1年以上やり続ける必要があります。
そうしたら、本人の好き嫌い、すぐに成果が出るかどうかにかかわらず、
「習慣として」
「無意識に」
まさに「身につき」ます。

リンク先の先生は、
子供からも、
親からも、
同僚の先生からも、
「そこまでしなくても」と思われていました。

それを、小学校5,6年生の2年間やり続けたそうです。
その結果、生徒だった筆者は
習慣、
というか、自分の普通の手順として
身についたようですね。

「自分にとって普通の手順通りにすること」を、
『習慣』と呼ぶのですが、
おそらく「習慣にしよう」と教室の前に掲げていたら、
反発されて、反対運動の形でつぶされたかもしれません。
リンク先の先生は、「勉強のやり方」を身につけてもらいたかった一心だと思います。
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僕も教室で、
「目標を決めよう」
「期限を決めよう」
「自分ができる手順を考えよう」
と提案はしたことがありますが、

「はいはい」

と口調は調子よく、具体的なことは何も口にしないで流されてしまいました。

だから、生徒、子供たちに、「目標を立てさせる」、「計画を立てさせる」のは、大変な労力、もしくは用意周到な流れを設計する必要があり、とても大変なことです。

最初の山場は、「計画を立てさせる」ところ、
次の山場は、「繰り返し確実に実行させる」ところです。

その親や先生の行動も「スキル」ですね。
スキルを身につけるには、コーチングを受けることです。

(お気づきのことと思いますが、
 実は、子供たちへのかかわり方の核心も、「コーチング」でした。)

子供たちのため、お互いがんばりましょう。